全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。III(第3巻)――救ったはずの未来で、“裁き”が始まる

作品名全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。
巻数III(第3巻)
著者雨糸雀
イラストkodamazon
出版社KADOKAWA
区分新文芸
ジャンル異世界ファンタジー/曇らせ要素あり
判型・ページ四六判/370ページ
発売日2025年11月29日
既刊既刊3巻
コミカライズ連載あり(漫画:縞/原作:雨糸雀/キャラクター原案:kodamazon)

あらすじ

作品自体のあらすじ

日本から転生した冒険者・ウォルカは、ダンジョン探索で強大な魔物に襲われ、仲間を庇って瀕死の傷を負う。その瞬間に気づいたのは、この世界が“前世で読んだダークファンタジー漫画”の舞台であり、自分たちが序盤で全滅するはずのモブパーティだという事実だった。

バッドエンドを強く嫌うウォルカは、仲間を生かすために死に物狂いで戦い、奇跡的に全滅の運命を覆す。だが代償として、彼は片目と片足を失うことになる。ようやく掴んだ生存の先で待っていたのは、安堵ではなく、救われた仲間たちが抱く“重すぎる感情”だった――生き残ったからこそ関係が歪み、救いが別の形の鎖になっていく。シリーズはこのねじれを軸に進んでいく。

第3巻(III)のみどころ

III(第3巻)では、ウォルカが片目と片足を失う原因となったダンジョンの“踏破承認事故”に、人災の可能性が浮上する。事故に関わったAランク冒険者パーティの裁判が開廷し、隠されていた事情が“審判”の場で切り分けられていく。

審判を執行するのは、『原作キャラ』として登場する聖女たち。神の権能を振るう彼女たちの手で、事故の真相が白日の下に晒されていくため、物語は「不運だった」で終われない段階へ踏み込む。

その裏でウォルカは、聖都に戻ったところをベテラン冒険者ラムゼイに絡まれる。欠損を抱えたまま剣を振り続ける覚悟を問われ、決闘で証明することになったウォルカは、戦いの最中に“新たな境地”へ足を踏み入れていく。一方で、それを見守る仲間たちの想いはさらに重さを増していき、救ってきたはずの関係が、別の角度から締めつけてくる。

裁判が世界の外側から真実を突きつけ、決闘がウォルカの内側と生き方を試す。IIIはその二本柱で、シリーズの空気を一段深い場所へ運んでいく巻だ。発表された情報が揃った今、読者の盛り上がりも改めて加速している。


キャラクター紹介

ウォルカ
日本から転生した冒険者。全滅エンドを回避するために死に物狂いで戦い、片目と片足を失いながらも生存ルートを掴み取った。IIIでは、踏破承認事故の裁きが進む一方、ラムゼイとの決闘で“欠損を抱えたまま剣を振り続ける覚悟”を真正面から問われる。

ユリティア
ウォルカの周囲にいる少女の一人。IIIでは、ウォルカを見守る側として“想いの重さ”がより濃く表に出やすい立場にいる。

シアリィ
ウォルカの周囲にいる少女の一人。ウォルカへの感情が強く、守られた側の不安が言動に滲みやすい。IIIでも関係性の重さを象徴する存在として絡んでくる。

ラムゼイ
聖都に戻ったウォルカに絡むベテラン冒険者。ウォルカの覚悟を試す存在として決闘に発展し、IIIの“剣の局面”を担うキーパーソンになる。

聖女たち
踏破承認事故をめぐる裁判で審判を執行する存在。神の権能を振るい、事故の真相を白日の下に晒していく。IIIの空気を決定的に張り詰めさせる役割を持つ。

シャノン
ギルド職員。踏破承認事故に関わる局面で、現場側の重さや絶望が描かれる中に登場する。

ロッシュ
踏破承認事故をめぐる“割り切れなさ”が広がる中で名前が挙がる人物の一人。シリーズが抱えるシリアスさを濃くする側にいる。


SNSの反応

「裁判パートが一気に面白くなって、真相が出るほど苦いのがたまらない」
「聖女たちが出てきて空気が変わった。容赦がない」
「ラムゼイ絡みからの決闘、欠損抱えたままの覚悟が刺さる」
「ウォルカの剣が“新しい境地”に入るところ、熱いのに後味が重い」
「見守る側の感情がさらに重くなってて、救いと鎖が同居してる」
「曇らせの圧が強いのに読む手が止まらない。シリーズの転換点っぽい」


星評価

  • 物語の緊張感:★★★★★(裁判と決闘が並走して息が詰まる)
  • 心理の重さ:★★★★★(救いがそのまま関係の歪みに繋がる)

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