レ・セルバン――“喪失”で繋がれた父娘が、焼かれた世界を取り戻すために歩き出す超巨篇ダークファンタジー。

作品名レ・セルバン
作者濱田浩輔
出版社小学館
掲載週刊ビッグコミックスピリッツ(連載)
レーベルビッグコミックス
ジャンルダークファンタジー/戦記/旅
既刊既刊8巻(最新8巻:2025年12月26日発売)
連載開始2022年

あらすじ

山裾の国の姫・アルシノエが目覚めたとき、世界はすでに崩れていた。
イリア皇国の侵攻から一か月。母は殺され、国は焼かれ、封じられていた邪竜が目覚めてしまう。

滅びの連鎖を止めるため、アルシノエは“思い出を喰う狂女”の力を使い、邪竜を抑え込む。
だがその代償として、彼女は「父との記憶」を失う。

そんな彼女の前に現れるのが、父を名乗る男――“ボーン”・セルバン。
亡国の王と、忘却の姫君。確かに親子でありながら、記憶は繋がらない二人が“再生”を求めて旅を始める。

本作は、単なる復讐譚でも英雄譚でもない。
戦争がもたらす喪失、国家の綻び、王が背負う責任、そして邪竜という災厄。
個人の願いがそのまま世界の運命へ直結してしまう規模の物語が、重厚な作画と構成で描かれていく。

SNSで話題になっているのは、合戦を中心に据えた圧倒的スケール感と、父娘なのに記憶が繋がらないという残酷な関係性が生む感情の痛みの同時成立にある。


キャラクター紹介

“ボーン”・セルバン
山裾の国の王。記憶を失ったアルシノエに自らが父であると告げ、共に歩むことを選ぶ。国を失った王としての責務と、父としての感情を同時に背負い、冷酷な決断を迫られても娘の未来だけは手放さない。その覚悟が強さであり、同時に彼を最も追い詰める。

アルシノエ
山裾の国の姫。邪竜を抑えるため“思い出を喰う狂女”の力を使い、父との記憶を失った。守られる存在に留まらず、自ら選び、痛みを引き受けて前へ進もうとする。父を“父として”思い出せない状況そのものが、物語の感情的な核になっている。

ハンナ
山裾の国の巫女であり、アルシノエの母。物語冒頭で失われる存在だが、その喪失はアルシノエとセルバンの行動原理に深く刻み込まれている。

邪竜
国の崩壊と同時に目覚めた、世界規模の災厄。人間同士の戦争とは別次元の存在として終末感を与え、物語全体の緊張を支配する。

イリア皇国
侵攻側として描かれる大国。個人の事情を踏み潰し、国家の論理だけで戦争を進める存在として、世界の残酷さを体現する。

ファブリス
スフランデル王国の内務卿。政治と過去の因縁が絡む立場にあり、戦争が剣だけでなく“内部の歪み”でも進行していることを示す。

マントフーブ王
スフランデル王国の王。国家としての決断を迫られ、王であることの重さと孤独を背負う存在として描かれる。


SNSの反応

「合戦シーンの作画密度が異常。軍勢の動きだけで圧倒される」
「世界観がしっかり作られていて、戦記として読める重さがある」
「父娘なのに記憶が繋がらない設定が残酷すぎて刺さる」
「ダークだけど、ちゃんと“再生”の物語になっているのが良い」
「一話一話の引きが強くて、気づいたらまとめ読みしていた」
「撤退や犠牲の描き方がリアルで、戦争ものとして甘くない」
「登場人物が単純な善悪で割れないのが面白い」
「画面の情報量が多くて読む体力は要るけど、その分満足感が高い」
「人を選ぶ作品だけど、ハマる人には深く刺さるタイプ」
「今から追っても巻数が多すぎないのがありがたい」


星評価

  • 読み応え:★★★★★(戦記×ダークファンタジーとして密度が非常に高い)
  • 没入感:★★★★★(作画と感情線の重さで強く引き込まれる)

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  • 80年代:BASTARD!! -暗黒の破壊神-
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  • 90年代:HELLSING
     容赦のない暴力表現と、張り詰めた空気感が共通する。
  • 00年代:CLAYMORE
     過酷な世界で戦い続ける者たちの宿命が重なる。
  • 10年代:メイドインアビス
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  • 20年代:ダンダダン
     異形の脅威と人間ドラマを強い画力で押し切る勢いが近い。

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