ウリッコ――「どん底から抜け出すために、ペンを握る。」

作品名:ウリッコ
作者:殺野高菜/大森かなた
掲載:コミックDAYS(講談社)
既刊:既刊2巻(2026年2月時点)
1巻発売:2025年11月12日
ジャンル:社会派ドラマ/サバイバル/創作(漫画制作)

あらすじ

大阪・道頓堀の「グリ下」周辺。家出して流れ着いた少女・星野キズミは、ネットカフェの狭い個室を根城にしながら、食いつなぐために身体を売る日々を送っている。
明日が良くなる見込みもなく、夢も希望も持てないまま、ただ「今日を終わらせる」ことだけを繰り返す生活。だが、あるきっかけで「漫画家」という生き方を知り、キズミの中に、現状から抜け出すための具体的な衝動が生まれる。

キズミは、身の回りに転がる生々しい現実や、ネットカフェに積まれた漫画の断片を自分の中で組み立て直し、描くことでしか前に進めない場所へ踏み込んでいく。
ただ、現実は甘くない。描けば救われるわけでも、努力がすぐ結果に変わるわけでもない。貧困、搾取、無理解、暴力性――「底」にある世界の圧が、キズミの行動を何度も止めようとする。
それでもキズミは、書く。描く。自分の人生を「作品」に変えてでも、生き延びようとする。

(あらすじの最後に一言だけ)
重い題材を真正面から扱いながら、「創作が人生の出口になり得るのか」という問いが強烈に残る1巻で、読後に感情が引きずられるタイプのSNS向き作品でもある。

キャラクター紹介

星野キズミ
家出し、ネットカフェを拠点に生活する少女。金が尽きれば身体を売るしかない環境に置かれながら、ある時「漫画を描く」ことに活路を見いだす。現実の残酷さに押し潰されそうになっても、描く行為だけは手放さず、底辺の生活を「表現」に変換しようともがく。

先生
キズミと同じ界隈にいる青年で、キズミにとって創作面での導線になる存在。漫画家志望だった経験を持ち、描き方や考え方の“型”をキズミに渡す役割を担う。キズミの現実を変える魔法ではなく、キズミが自分で進むための最低限の武器を与える立ち位置にいる。

SNSの反応

「どん底の描写が生々しくて胸が痛いのに、続きが気になって止まらない」
「“描く”ことでしか上がれない感じがリアルすぎる」
「主人公が行き当たりばったりじゃなく、変なところで計画的なのが良い」
「読んでて無力感がくる。助けられない側の読者にも刺さる」
「素人が描く漫画が最初から上手くいかない描写に納得感がある」

星評価

刺さり度:★★★★★(底辺×創作の生々しさが強い)
読みやすさ:★★★☆☆(重さはあるがページは進む)

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ウリッコ(1)~(2)

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1980年代:なし
1990年代:なし
2000年代:闇金ウシジマくん(搾取と貧困の現実を“生活の温度”で描く点が近い)
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2020年代:なし

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