文明が崩壊し、生き物がいなくなった終末世界を二人の少女が半装軌車(ケッテンクラート)でただひたすらに旅するSFポポストポカリプス漫画。全6巻完結ながら、第50回星雲賞コミック部門を受賞したディストピア日常ものの傑作です。
基本情報
- 作者: つくみず
- 媒体: 漫画(くらげバンチ)
- 出版社: 新潮社
- 状況: 完結済み(全6巻)
あらすじ
人類のほとんどが死に絶え、都市が静かな廃墟と化した遠い未来。理知的な少女「チト」と、楽観的で食べるのが大好きな少女「ユーリ」は、愛車のケッテンクラートに乗って、巨大な階層都市の最上層を目指して上へと進んでいく。
食糧を捜索し、冷たい雨を凌ぎ、時には残された過去のテクノロジーに触れながら。誰もいない、何も残っていない世界で、二人はお互いだけを頼りに、世界の終わりの「日常」を淡々と、しかしどこか楽しそうに過ごしていく。
この作品の魅力
- 絶望と平穏のコントラスト: 「人類の滅亡」という重く静かなディストピアの中で描かれる、スープの美味しさや洗濯の楽しさといった、ささやかな日常の尊さ。
- 押し付けがましくない哲学性: 本や文字、音楽、宗教の跡などに出会う中で、「生きるとは何か」「文化とは何か」を静かに問いかけるストーリー。
- 全6巻という圧倒的な完成度: 目的の場所に向かう二人の旅路の始まりから終わりまでが、美しく切ないラストを含めて完璧に描き切られている。
どんな人に向いているか
SF・世界の終り・ディストピア・空気感重視の作品が好きな人向け。派手なバトルや謎解きではなく、静かで深い余韻に浸りたい読者に強く響く作品です。
まとめ
星雲賞受賞の終末×ほのぼの旅漫画。全6巻で綺麗に完結しており、短い巻数の中に人間の生の本質が詰まった、唯一無二の読書体験を約束します。
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