タイトル:ブレイド&バスタード 第5巻 ― 奴の屍を曳いてゆけ ―
著者:蝸牛くも(『ゴブリンスレイヤー』)
イラスト:so-bin(『オーバーロード』)
レーベル:DREノベルス(ドリコムメディア)
発売日:2025年6月10日
シリーズ既刊:第5巻まで刊行中
世界観原案:Wizardry(合同会社ウィザードリィ)
ジャンル:ダークファンタジー/迷宮冒険譚
累計発行部数:40万部突破(小説+コミカライズ)
コミカライズ:楓月誠作画/DREコミックス連載中
アニメ化:制作決定(詳細未発表)
作品概要と第5巻あらすじ
『ブレイド&バスタード』は、“死”を日常として生きる冒険者たちを描いた迷宮幻想ファンタジー。
蘇生を前提とした世界で、「何度でも死ねる」という設定が持つ倫理の歪みを突き詰めている。
主人公・イアルマスは、記憶を失いながらも蘇生を繰り返す冒険者。
死者を回収し、生き残った者に報酬を渡す――そんな無機質な“業務”を続けている男だ。
少女ガーベイジは、かつて仲間に見捨てられながらも生還した若い戦士。
イアルマスに拾われ、彼の補助として迷宮に同行する。
二人の関係は主従でも仲間でもなく、ただ“共に生き延びる者同士”のつながり。
第5巻「奴の屍を曳いてゆけ」では、迷宮都市《スケイル》を舞台に、
王子フェスティン失踪事件を軸とした“冒険者と国家の思惑”が交錯する。
迷宮最下層に出現した異形群“ストレンジアニマル”との戦闘は、
“死”に慣れた彼らですら息を呑む異様な光景となる。
死者を曳きながら進む彼らの姿は、まさにタイトルの通り――“奴の屍を曳いてゆけ”。
キャラクター紹介
- イアルマス(Iarumas)
本作の主人公。蘇生を繰り返す“蘇りし冒険者”。
記憶を失っており、かつて誰だったのか、何を目指していたのかもわからない。
死体を回収して依頼主に報告する“回収屋”として、無表情に仕事をこなすが、死者の扱いには異様なほどの丁寧さを見せる。
その行動には倫理ではなく“習慣”があり、冷静で感情の起伏が少ない。
仲間を作る意志も薄いが、共に潜る者を「使う」「守る」という行動で支える。
発言は少ないが、わずかな言葉の中に強い観察力と現実主義が光る。 - ガーベイジ(Garbage)
迷宮都市に暮らす少女冒険者。かつての探索で仲間を失い、廃墟同然の階層をさまよっていたところをイアルマスに拾われる。
幼さと荒っぽさが混じる性格で、感情的に見えて実際には臆病で繊細。
イアルマスの実務的な言動に反発しながらも、“彼と共に生き延びる”という目的を共有する。
戦闘面では筋力と俊敏さを併せ持ち、剣士として前衛を担当。
シリーズ全体を通して“死に慣れていない人間”の代表として描かれ、彼女の存在が作品の人間性を支えている。 - ララジャ(Lalaja)
情報屋兼盗賊。イアルマスとガーベイジの一行に加わることが多い冒険者。
軽口と皮肉を交えながらも現実的な判断を下す。金銭感覚にシビアだが、人命を軽んじることはない。
罠解除や機動戦を得意とし、探索では隊の安全確保を担う。
第5巻では迷宮深層での戦闘を支えるサブリーダー的存在として描かれる。 - セズマール(Sezmar)
スケイルを拠点に活動する前衛戦士。王子奪還作戦を指揮する立場にあり、イアルマスたちとは一時的に協力関係を結ぶ。
職人気質で、戦闘では冷静かつ理詰め。感情ではなく「生還率」を基準に行動するタイプのリーダー。
戦場の現実をよく理解しており、「死者を尊ぶ」という点でイアルマスと思想的な共通点を持つ。 - ベルカナン(Belcanan)
東方出身の駆け出し魔術師。臆病ながらも迷宮に戻る勇気を選び、自分の恐怖と向き合う成長枠の人物。
火竜(ファイアードラゴン)との戦闘で仲間を失った過去を持ち、再起するために努力を重ねる。
戦闘力は未熟だが観察眼に優れ、冷静な思考で仲間を支える。 - アイニッキ(Ainikki)
カント寺院のエルフ司祭。負傷者や蘇生者の治療を担当し、スケイルの“死と蘇り”を支える存在。
信仰と現実の間で揺れながらも、冒険者たちに救済の手を差し伸べる“支え手”。
過剰な理想を持たず、彼らを責めも崇めもせず、等しく扱う姿勢が印象的。 - シューマッハ(Schumacher)
靴職人の息子でありながら、冒険者としてスケイルで戦う青年。
手先の器用さを活かした細やかな戦闘技術を持ち、セズマールの部下として行動する。
気取らず誠実で、恐怖を押し殺して前に出る“凡人の勇気”を体現するキャラクター。 - フェスティン王子(Festin)
王国の次期継承者。迷宮都市スケイルを訪問中に消息を絶ち、第5巻の中心事件を引き起こす。
彼の行動が、冒険者と国家、迷宮の三者を結びつける導線となる。
SNSでの反応
- 「イアルマスの“冷たさ”が逆に人間らしく感じる不思議な読後感」
- 「ガーベイジの成長が自然でいい。感情を押し殺した世界で光ってる」
- 「セズマールが好き。生存率を重視する合理主義なのに人間味がある」
- 「ララジャの現実感が良い。物語を地に足つけてるキャラ」
- 「蝸牛くもの文章が“静かな狂気”を描くの上手すぎる」
星評価
- 構成と密度:★★★★★
冒険・政治・迷宮の構造が一点に収束し、シリーズ中でも完成度が高い。 - キャラクター表現:★★★★★
善悪ではなく「生きること」を軸に描く群像。どの人物も“死”と真正面から向き合っている。
関連商品
・コミカライズ『ブレイド&バスタード』楓月誠(DREコミックス)




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